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無能淫魔とサディスト男
第4章 やはり彼女はズレている

”こんな豚のエサ以下の料理をこの私に食えと?”
ロゼッタが初めて作った手料理を口にしたご主人様は冷え切った声で皮肉を言い放った。
「申し訳ございません」と彼女が謝罪をする前に、無惨にも皿ごと床に料理が叩きつけられる。
「使用人」という名の「奴隷」として最初に仕えたロゼッタのご主人様は、完璧主義者だった。妥協も例外も決して許されない。
すぐさまご主人様の強烈なビンタが飛び、彼女も手料理と同じく床に叩きつけられてしまった。
”外出してきます。お前の粗末な料理のせいで、気分が悪い。
”あの....お供致し、ひぃうう!“
”結構です。碌にボディガードも出来ないお前が付き添っても無意味ですから。私が帰ってくる前に床を綺麗にしていなさい。それぐらいは出来るでしょう?“
床に叩きつけられた衝撃で頭がグラグラしているロゼッタの髪の毛を引っ掴みながら、ご主人様は続けて皮肉を述べた。
”ああ、それと....帰宅後、お前のイヤらしい蜜口を調教致します。あらかじめ準備をしておきなさい。得意でしょう?”
髪の毛を引っ張られて痛みに顔を歪めるロゼッタの耳元でそう呟いたご主人様は、鼻でせせ笑うと、彼女の顔を床に押し付ける。
そして護衛の者と思われる使用人を呼び付けると、彼女を一人残して出ていったのだった。
ぶたれて頬が腫れ上がったロゼッタは、そのままキッチンに向かい、作ったミネストローネを口にする。罵倒するだけで指摘の1つもくれなかった為、何が悪かったのか分からないのだ。
“野菜、ちょっと生煮えだ。
味見だけじゃなくて火の通りもきちんと確認しないと...“
再びリビングに戻ると、割れた皿と崩れた料理、床の清掃を泣きながらロゼッタは行った。
”嫌だ、ご主人様に抱かれたくない。
きっと乗馬鞭と蝋燭を使う。でも拒絶したらもっと酷い事をさせられる。従わないと“
冷え切った浴室で一人、ロゼッタは膣口とクリトリスを愛撫する。喜怒哀楽に左右される事なく、刺激を与えればいやらしく濡れてしまう淫らな身体をこの時ばかりは都合が良いと彼女は思ったのだった。

