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無能淫魔とサディスト男
第4章 やはり彼女はズレている
「........いけない、過去を振り返っている時間は無いのに。」
余計な考え事をしたと内省したロゼッタは、洗い物を済ませると、6時までに料理を終えるスケジュールを瞬間的に組み立てていく。
”魔力は消費するけど、飛行魔法を使えばここからスーパーまでは2分で着ける。買い物も超特急で終わらせれば、家には5時半までに辿り着く。30分は確保出来る。大丈夫、頑張らないと。無能だと思われたくない”
自分を勇気づけながら、涙が引っ込んだ彼女は、買い物袋を手にすると、サキュバス本来の姿に戻り、家を飛び出したのだった。