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無能淫魔とサディスト男
第4章 やはり彼女はズレている
「あの...どうかしましたか?」
「お前、ハウスクリーニング業者でも呼んだか?あー、一応説明するとハウスクリーニングって言うのは、専門のプロによる部屋の掃除や清掃のサービスを意味する言葉なんだが....雇ったか?」
「!え!ご、ごめんなさい。業者の方呼んだ方が良かったですか?ご、ごめんなさい、私が勝手に一人でやりました。」
「....マジかよ、お前凄えな。」
「ご、ごめんなさい。次からは必ず業者をお呼び致しますのでお許しください。」
「....ハァ?業者は必要ねえだろうが。何で謝ってんだお前。」
「あ、あの、玄関まで掃除が出来なくて....申し訳ございません。」
「そりゃあ仕事慣れない中、ハウスクリーニング業者並みに働いたら、出来ねえだろう。明日でも明後日でも気が向いた時にやりゃあいいだろうが。」
「............へ?」
ロゼッタは呆気に取られたような表情を浮かべるが、それを見た蓮も同時に脳内に?マークを浮かべた。
“コイツ、本当に大丈夫か?
褒めてんのに声は震えたまんまだし、会話のキャッチボールも出来てねえ。緊張しているのか?それとも何かあったのか?“
新品同様に見える冷蔵庫や電子レンジ、殆どカップ麺生活であまり使用頻度が少なかったとはいえ、放っておいたコンロの焦げ付きや、シンク、蛇口の水垢等が結構汚かったのだが、それも綺麗サッパリ無くなっている。
どこもかしこもピカピカ、文句無しのキッチンへと様変わりしているのに、何故か掃除した当の本人の顔色は頗る悪い。