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無能淫魔とサディスト男
第4章 やはり彼女はズレている
嫌な予感がした蓮はすぐさま立ち上がると、キッチンへと向かった。
“....やっぱりだ、アイツ自分の分取り分けてねえ。俺の食事が済んだら飯食うって、そもそも俺が知らずに全部食ってたらアイツ何も食うもんねえじゃねえか“
おかわり用に鍋に残った僅かなシチューを食器に盛ると、サラダとムニエルの取り分け皿と箸、スプーンを持ってリビングへと戻った。
「!あ、す、すみません。お手数おかけしてしまって....。」
「取って来ただけだろうが。しかも俺が殆ど食っちまって残り少ねえし。ムニエルとサラダはまだ食ってねえから、半分に出来るけど。」
センターテーブルにドンと料理と箸、スプースを並べると、蓮は食事を取るように促した。
最初は戸惑っていたロゼッタだったが、蓮が黙々と鱈のムニエルに手をつけ始めたのを見ると、彼女もそれに倣って無言で食事を平らげていく。
「ご、ごめんなさい。私、盛大な勘違いをしておりました。ネットで意味を調べたんですが、定義がイマイチ理解出来ませんでした。」
蓮が食事を完食したのを確認した後、恐る恐ると言った具合にロゼッタは口を開いた。