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無能淫魔とサディスト男
第4章 やはり彼女はズレている
「一生懸命働くのは良い事だが疲れ果てるまで仕事をするな。頼むから程々にしてくれ。」
「は、はい......。」
「それと煩わしい姑のようで悪いが、いくつか気になった事がある。指摘してもいいか?」
「?は、はい。何でしょう?」
「まず1つ目。日中、給湯器用リモコンとエアコンは入れろ。寒いだろ?」
「!す、すいません、ご主人様が帰宅したのにも関わらず、入れ忘れてしまいました。」
「.......違う。凍えながら仕事すんなって言ってんだよ。お前、手先も荒れてるし唇の血色も悪いんだよ。心配させんな。」
「す、すみません。で、でも使ったらお金がかかるし」
「ハァ?12月末だぞ?何言ってんだお前?使えって言ってんだよ。命令されなきゃ使えねえのか?」
「つ、使います。ちゃんと使います。」
「ならいい。2点目な、服はちゃんと着ろ。」
「.....へ?」
「へじゃねえよ。服着ろって言ってんだ。何で裸同然の下着姿のままウロウロしてんだよ。」
「これが本来の私の姿なのですが....戻ってはダメって事でしょうか?変身魔法を使うべきですか?」
「ああ、ゲームで言う初期装備みたいなものか?もしかして変身魔法使わねえと衣類の着用は出来ねえのか?」
「?いえ、着れます。」
「ハァ?!だったら服着ろよ!!風邪引くだろうが!!」
「ご、ご心配なく、サキュバスは風邪なんてひきませんから。」
「でもお前の両腕、サブイボ立ってんぞ。」
「寒いという感覚は有りますが、それだけです。それに...あの....突然セックスをしたくなった時に服って邪魔だと思いますし。」
「.....は?」
「.....いえ、えっと、その、服を脱がせば良いと思うんですけど、食事中や外出時、ちょっとした空き時間にすぐセックスが出来ず「面倒臭い」と怒られた記憶が有りまして、あの、その時の影響もあって、いつでもセックス出来る服装の方がいいのかなって思って....。」
蓮はロゼッタの返答に軽い頭痛を引き起こした。ツッコミが多すぎて何処を指摘していいのか分からないのだ。