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無能淫魔とサディスト男
第5章 淫らなおねだりと物騒な約束事
「ん、ありがとう....悪いがお前のスマホをチェックさせてもらう。パスワードを教えてくれ。」
「???は、はい.......あ、あのパスワードって4桁の番号ですよね?」
「そうだが?俺には言いたくないか?」
「いえ...そうではなくて...あの、蓮様が1番ご存じの筈では?」
「は?パスワード変えてねえの?」
「.......勝手に変えてよかったんですか?」
キョトンとした顔をしながら、ロゼッタは聞く。
スマホの購入及び契約者が蓮とはいえ、そのスマホは一応彼女の所有物である。
普通の感覚ならば、「スマホを持ってこい、パスワードを教えろ」と言われて嫌な気分になるものだが、ロゼッタの場合は違うようだ
恐らく“プライバシーの侵害”という言葉が彼女の頭の辞典には記載されていないのだろう。
ギョッとした表情を浮かべた蓮だったが、次の瞬間、サッと顔を青ざめた。
ロゼッタにスマホを手渡す際、教えた4桁の暗証番号を早打ちすると、蓮は電話帳、メール、ライン、SMS等の履歴や連絡先にサッと目を通す。
そして愕然としてしまったのだ。
蓮以外、連絡を取った形跡が無いのだ。電話の連絡先一覧、ショートメール、ラインの友達リストは蓮のみが追加されているだけで、メールに至ってはアマ◯ン等のメルマガが届いているだけである。
嘘が下手なロゼッタが、蓮が一服している間にこっそり連絡先等を削除するなんて器用な真似が出来る筈も無い。彼女は最初から白だったのだ。