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無能淫魔とサディスト男
第2章 理性崩壊、本能と快楽調教
※ロゼッタ視点
時刻は12時15分。
ビリッというマジックテープのような音が耳元でやたらクリアに聞こえて、ロゼッタの瞼がゆっくりと持ち上がった。
“.....少しって思ってたのに結構寝ちゃったな。
家の人帰ってきちゃったかも....
..........あれ、全然動けない?.....!!“
暫し微睡んでいた彼女だったが、すぐさま自分の両手両足が全く動かせない事態に気付き動揺する。そして両手首に手枷が嵌められており、それがベッド拘束具であるベッドストラップに繋がっている事を確認して、ますます顔を青ざめたのだった。
「やっとお目覚めかよ、コスプレ女。」
「!?な、何で私の姿が見えるの?!」
「......は?何言ってんだテメエ?」
「え、えっと、あの、し、信じられないと思うけど、私、人外で、下級悪魔のサキュバスなの。変身魔法を使って人間に化けている時は別だけど、サキュバス本来の姿って人間からは見えないから、だ、だからビックリしちゃって....。」
「頭沸いてんのか?それとも馬鹿にしてんのか?え?ふざけてんじゃねえぞ。」
「ご、ごめんなさい。ほ、本当の事で。」
“ど、どうしよう。
何故かサキュバスの本来の姿が見えている上、本当の事言っても、こっちの世界じゃオカルト扱いされて全然信じてもらえない。
どうしよう、どうやったら信じてくれるんだろう”
人相と機嫌が最悪な男から放たれる殺気に怯えるロゼッタの脳内は混乱を極めていた。