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無能淫魔とサディスト男
第5章 淫らなおねだりと物騒な約束事

”蓮様のペニスだ...。
私の、私の元へ来てくださった...。
嬉しい...とても嬉しい。
いっぱい気持ち良くなって下さい“
口に出すのはあまりにも恥ずかしいし、そもそも蓮に伝える気も無い言葉だったが、ロゼッタは思わず自分の口元が緩みそうになるのを感じた。
膣内挿入の際、男性器が大きくなればなる程、女性は圧迫感というものを感じる筈だ。蓮の男根は恐らく平均男性の性器と比較しても大きく長い部類に入る。
だというのに、ロゼッタの胸の内を占めているのは、とてつもない恍惚感だった。
圧迫感や息苦しさを感じていないわけではないだろう。ただ。その恍惚感が彼女の五感を全て支配しているのは間違いなかった。
蓮の喉がゴクリと鳴った後、ゆったりとした律動が始まった。
ふと、ロゼッタの鼻が再び、ある匂いを嗅ぎ取った。
豊かで深みのあるシダーウッドと溶け合った、パチュリの香りだ。
パチュリとは、土を想起させる香りが特徴的だ。
墨汁のような香りと例えられることもあり、エキゾチックで落ち着きのあるオリエンタルな香りである。
また土っぽく甘い香りのパチュリは、媚薬として用いられてきた歴史をもち、緊張をほぐし、快楽ホルモンを刺激すると言われているのだった。
魔力が解消された為、もう敏感に感じ取る必要性は無い筈なのだが、ロゼッタの鼻は、先程とはまた違った匂いに変化した蓮のフェロモンを鼻腔一杯に感じ始めたのだ。
「アァ゛、あぁ゛ハッ、アァっ、アッ、アァっ!」
“ハァア、いい匂い。落ち着く、いい匂い。
下からは、蓮様が、ゆっくり、来て下さって気持ち良くて、とても、気持ち良くて、いい匂いで、アタマが、もう”
断続的な喘ぎ声を漏らしながら、まだ本格的なピストン運動が始まってもいないのに、ロゼッタは自分がイくのを感じた。
蓮のフェロモンに包まれて安心する一方で、媚肉を掻き分けて侵入してくる蓮のペニスに興奮しながらロゼッタは果てた。
だが、イク瞬間、プシュっという聞き慣れない雑音と共に自分の乳頭から噴水のようにクリーム色の分泌液が発射され、彼女は茹で蛸のように真っ赤になったのだった。

