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無能淫魔とサディスト男
第6章 喋る道具と残酷無慈悲なご主人様達(R18・R18G)


荷馬車が目的地に到着すると、奴隷としてロゼッタはザックレーの手から太った商売人の男に引き渡された。
その時に、ザックレーは彼女の詳細データが記載されたクリアファイルも一緒に手渡したのだった。


感度は大変良好。数値は1500。一般的なサキュバスの平均感度のおよそ5倍。


詳細を黙読する商売人の男の口元がその項目に辿り着くと、ニヤついた。


「こんなに可愛いくて感度も最高なんだね。売りに出す前に一回抱いてみたかったよ、グヘヘへ。」


「売れ残ったらいくらでも抱けるだろう?」


「でも結局メビウスストリップ行きになっちゃうじゃないか!殺すなんて勿体無いよ!!」


「俺はメビウスも法律も作ってねえよ。そこら辺は全て上級悪魔様が作っているんでな。俺が一切関与出来ねえ話にケチ付けられても困るんだよ。とにかく、ソイツのメビウス行きを阻止したいんなら上手く売ってくれ。」


そう言うと不安で一杯のロゼッタを一瞥し、「じゃあな」と一言言ってザックレーは立ち去ってしまったのだった。


「ほらほら〜そんな不安そうな顔しないで。大丈夫大丈夫。このデータを見る限り、君は感度数値以外、何の特技も無さそうだけど、美人だし売れるよ。
もし売れなかったら、殺処分までの間、僕の性奴隷にしてあげるから。」


「.............。」


「え、無視?ちょっと仏頂面じゃダメダメ。笑って笑って。売れないよ〜?隣の子見てごらん?
すっごい笑顔でしょ?」


ロゼッタは性奴隷かつ商品として並べられた隣のサキュバスに目を向けた。
確かに凄く笑顔だ。焦点が合っておらず、舌を出してヘラヘラ笑っている。ドラッグをしこたま盛られたような、今にも発狂してしまいそうな狂気を感じる危険な笑顔だった。


”私もあんな風に早く狂ってしまいたい“


ロゼッタはそう思いながら、引き攣った笑顔を浮かべた。


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