この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
人質交換を託された女
第12章 籠城戦の行方
「警察の図面に…あの扉のことは書かれていなかったか…」
そう問われた私は男に返答できなかった。
確かに捜査本部で見ていた図面に、女子更衣室の第2の扉のことは記載されていなかった。

私は上体を縄で縛られたまま、男を見つめた。そして記憶を辿って、彼の名前で呼んだ。
「田口さん…」と。
すぐに反応が出た。彼の右眉がピクリと動いた。
「その名前はしばらく使わないつもりだ…」
強い口調で返す男に、私は無口を貫いた。

田口さんとは約2年前の誘拐事件の捜査本部で会っていた。会話をしたことも思い出していた。彼は被疑者に目星をつけ、同行捜査員とある女性の尾行をしていた。それに失敗し、その翌日、誘拐された男の子が遺棄されて発見された。結局、被疑者は男の子と同級生の母親だった。田口さんは被疑者逮捕の後、その日を最後に捜査本部に姿を見せなくなった。
/237ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ