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人質交換を託された女
第18章 炎の誓い
「戸北…」
彼が私をさらに強く抱きしめてくる。視線を炎の方に向けされられた気がした。
「こうやって…炎を見ていると…素直に話せる気がしないか…」
穏やかに話す彼の言葉に、私は「はい…」と項垂れるように頷いた。
キャンドルの炎が揺れ動くのを2人で、しばし眺めていた。揺らめくのは私の息かもしれない。呼吸を控えるように、落ち着きを取り戻し、彼との呼吸に合わせていく。
ゆっくりと流れる静寂の時間。その沈黙を私が破っていく。炎を見つめ、「私からいいですか…?」と彼に話しかけた。
すぐに、「ああ…」と返事があった。
彼が私をさらに強く抱きしめてくる。視線を炎の方に向けされられた気がした。
「こうやって…炎を見ていると…素直に話せる気がしないか…」
穏やかに話す彼の言葉に、私は「はい…」と項垂れるように頷いた。
キャンドルの炎が揺れ動くのを2人で、しばし眺めていた。揺らめくのは私の息かもしれない。呼吸を控えるように、落ち着きを取り戻し、彼との呼吸に合わせていく。
ゆっくりと流れる静寂の時間。その沈黙を私が破っていく。炎を見つめ、「私からいいですか…?」と彼に話しかけた。
すぐに、「ああ…」と返事があった。