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12歳年下の彼と城崎温泉旅行する話
第1章 2人の年末
仕事の最後にちょっとした、
今年もお疲れ様集会…みたいな
年末例会…をするのが…毎年の
仕事納めの日のお約束になっている。
仕事納めの28日は、
全員がきっちり定時で退社するから。
その日は…妹の同級生がしている
美咲さんのエステサロンに、
予約を入れて置いたので。
そのまま美咲さんのサロンへと向かった。
『友坂さん…いらっしゃいませ。
もう、すぐ施術できるから、
施術室の中で、着替えて待ってて…』
今日はアロマボディトリートメントの
90分とフェイシャル30分で予約したから。
施術室の中にある、試着室のような所で
巴が着ていた服を脱いで、下着も全て脱いで
備え付けてあるカゴにいれると、
紙のショーツに履き替えてガウンを羽織る。
テーブルセットの所で、
美咲さんが淹れてくれた
リラックス効果のある
ハーブティーを飲みながら。
簡単な問診をして貰って、
その問診の内容に合わせて
アロマオイルをブレンドして貰える。
温めたアロマオイルで、
エステベッドにうつ伏せになると。
丁寧に…疲れを癒して解されて行く。
『友坂さんは…、年末年始は
例の…ミナト…君と過ごすのかしら?』
エステの施術をして貰っている時に
世間話程度には…彼の話はした事があるが、
名前を私は…美咲さんには
話した事が無かったので驚いてしまったが。
妊娠して足のむくみが酷くなったからと
フットケアのコースで、
妹はこのサロンに通っているようだった。
「え、ええ…。
そのつもり…にしてるんですが…」
『だったら…、勿論…するのよね?
だって…特別な夜だもんね…』
そう…嬉しそうな口調で
施術しながら美咲さんが言って来て。
『昨日も…千冬が言ってた、
イケメンの彼とは…一緒だったんでしょ?』
ここ…と言われて、
ツン…と美咲の指先が
巴の項の下の辺りに触れて来て。
『だって…こんな色…してる』
…え?…こんな色って?
一体…何の事?…思ってから
一気にサァっと顔から血の気が引いて
顔の表面が冷たくなったみたいになる。
『それに…こんな所にも…あるけど…
友坂さんも気が付かない内に…
付けられちゃってた…って事かしらね?』