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12歳年下の彼と城崎温泉旅行する話
第6章 2024年1月17日から1月19日
『グラタン、アツアツの内に
頂きましょうか…?巴さん』
「うん、冷めない内にどうぞ」
メインはグラタンで、
サラダチキンを乗せたサラダに
野菜たっぷりゴロゴロ大根の
コンソメスープなんだけど。
『そう言えば…エビちゃんが…
中納言…凄い喜んでましたね…』
先週の金曜日の事を、
港斗君が話して来て。
「伊勢海老は…ね…、間違いないし
鳥貴族も…間違いないもんね…」
『また、飲み会したいって
エビちゃん言ってましたし。
今度はウメ子の家でも行きますか』
ウメ子の家行こうって言うと
誰かの家に遊びに行くみたいだな…。
「今度どうする?じゃあ、
ウメ子の家な~って言ったら
誰かの家に行くみたいだよね…」
ウメ子の家は
創作和食の居酒屋で。
ウメ子と言うだけあって、
梅酒の種類が豊富にある。
私も前に…妹が
一緒に行こうと言ったので
妹が妊娠する前に行った事あるけど。
完全個室だから、他のお客さんに
気兼ねする事なく飲めるのもいい。
女子受け抜群の…和モダンな感じの
お洒落な個室が揃ってるし。
ジャスミン梅酒が美味しかったのを憶えてる。
『巴さん、行った事あります?』
「うん、妹が…行こうって
言ってくれて行った事あるよ…」
『後は…どぶづけ酒場とか…。
そっちは大衆酒場って感じの
安いし美味しいし…って所ですけど。
あれが美味しいんですよ、
明石焼き風出し巻き、
タコが入ってるんです』
明石焼きは玉子焼きとも
呼ばれたりするから。
ふわふわの出し巻き卵に
タコが入ってると想像するだけで
美味しいに決まってるんだけども。
「明石焼き…食べたいな…」
『明石焼きですか?明石まで
行かずに神戸で食べるなら
たちばなが良いですよね?
ああ、たちばな…良いですね…』
神戸で明石焼き食べると言えば
有名なのはたちばなで、
メニューもそれだけしかないお店だ。
「半分、ソース付けて
半分は何もつけないで。
まずはお出汁で食べて、
ソースつけた方食べて…
それから、ソース付けた方を
お出汁で食べる…はぁ~…ぁ」
『エビちゃんに明石焼き
食べに行ってそれから、
どこかで飲もうって言いますか?』