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12歳年下の彼と城崎温泉旅行する話
第6章 2024年1月17日から1月19日
「あ、でも…港斗君が
言ってた…そのどぶづけのお店も
お刺身が美味しいんだったら
行ってみたいかも…って」
あの辺りは繁華街で
お酒を飲む場所には困らないから。
居酒屋ばっかりあるし…。
お店の前で呼び込みしてる
バイトの子とか居たりもするし…。
『明石焼きは…食べれませんけど
お昼は但馬牛なんで…。
それで手を打って貰えませんか?』
但馬牛??
兵庫県で…牛肉と言えば…、
世界的にも有名なのは
神戸牛…なのだろうけど。
生きている神戸牛は居ない…のだ。
要するに生きてる内はみんな
但馬牛…なのだ。
お肉になってから、厳しい審査を通過した
選び抜かれたお肉だけが神戸牛の名を
名乗る事が出来る…のであって。
元々の牛はみんなこの但馬牛で。
他にも有名なブランド牛である
日本三大和牛の他の2つの…
近江牛や、松坂牛も…元々の牛は
この但馬牛なのである。
「但馬牛食べられるの??」
もう…城崎にはカニを食べに行くって
そんな風にしか思って無くて。
但馬牛の事は…頭に無かったので。
『はい…巴さんに…
あぶく銭…軍資金に貰っちゃいましたから。
お昼も贅沢しようかなって思いまして』
「本当に?港斗君…素敵過ぎるぅ…」
『いや、まぁ…褒めるのは…
明日のお昼ご飯の時にして貰えたら。
僕は予約しただけなので…』
もう明日は城崎温泉で
カニって刷り込まれちゃってたから。
彼のその言葉に、頭がもう
但馬牛食べる口になっているんだけど。
お夕飯の片付けをすませて
お湯張りを待つ時間
食後のコーヒーを飲みながら。
リビングの脚付きマットレスの上で、
ふたりでイチャイチャして過ごす。
「ねぇ、港斗君
明日はやっぱり…早起きだよね?
ここから城崎まで3時間半ぐらい
掛かるでしょ?行くのに」
『出るのですか?…
ちょっと寄りたい場所があるんで。
休憩がてらに…、出るのは8時で
良いですよ?明日の朝は』
彼が寄りたい場所があると言って、
もっと早い時間を想像してたけど
ここを出るのは朝の8時で良いらしい。
『と言う事なんで…、
今日の夜のえっちはありですかね?』