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「本日も撮影日和」 微熟妻・美咲
第4章 美咲の告白「4月下旬・Portrait」
「なのに、美咲ちゃん。勿体ないわ。って言っても、仕方がないわよね。コロナ禍だから。ご主人は、どちらに?」

と、訊く雫石忍さん。

「カンボジアです。シアヌークビルに駐在研究員で行っています」

と、話すと、

「カンボジアって、危険なんじゃないの?」

と、訊く雫石忍さん。

「余り状況はわからないです。コロナ対策はどこも同じみたいで、部屋から出られない、監禁されているようなものって言っていました」

と、私が答えると、

「ご主人もたいへんね。若いでしょう。ご主人も?」

と、訊く雫石忍さん。

「33歳です」

と、答えると、

「それはツラいわ。男盛りってやつじゃない。一番、元気で性欲も旺盛で、毎晩でもしたいころなのに。でも、コロナ禍だから、浮気の心配はないわね」

と、ニヤッと笑う雫石忍さん。確かに、、、それは無理だと思えた。

「でも、なんにせよ。不幸よね。コロナ禍で強制的にセックスレスにさせられて」

と、嘆く雫石忍さん。

「29歳か。。。あの頃の私が美咲ちゃんみたいな環境だったら、発狂するかも」

と、笑う雫石忍さん。

「ご主人とは、普段は結構、していたんじゃないの?だって、海外駐在員だったら、帰国したら、お互いに溜まった欲求をぶつけ合うんじゃないの?」

と、聞きたそうな雫石忍さん。

「そうですね。年に3回か、4回くらいしか帰国できないから、帰国したときは、まあ、結構・・・」

と、話すと、

「だよねー!そりゃ、そうなるわよ。そうでなかったら、浮気しているって疑うよね!」

と、ノリノリの雫石忍さん。結構、下ネタが好き?詮索癖ある?とか、思いましたが、雫石忍さんは、明るいノリで、ざっくばらんに話す方だと、わかり始めていたので、それほど、気にもなりませんでした。

「最近は、いつだったの?帰国?」

と、訊く雫石忍さん。

「それが、、、年末年始に合わせて帰国する予定だったのです。でも、チケットが取れなくて、夫も初めてのカンボジア駐在だったので、いろいろ手違いや、わからないことがあったみたいで。で、ずらして休みを取って帰国すると言っていたのですが、コロナで」

と、私が話すと、

「そうなの・・・たいへんね。海外駐在員って。私も海外はアチコチ行ったけど、カンボジアは経験がないのよ」

と、ため息を吐く雫石忍さん。
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