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「本日も撮影日和」 微熟妻・美咲
第4章 美咲の告白「4月下旬・Portrait」
送られてきた写真は、どれも綺麗に撮れていて、実物以上という感じ。

しかも、ミックスリブのニットのノースリーブのリブ柄が、胸の膨らみを強調するような感じで、写っていて、なんとなく、エッチな感じ。

写真の整理が終わったのか、雫石忍さんが、LDKに戻ってきて、

「どう?」

と、私に訊きました。

「綺麗。実物以上です」

と、私が話すと、

「実物がいいからよ。写真って、編集したらともかく、撮っただけなら、名前の通り、真実を写すから。重要なのは、被写体と、タイミング、そして構図とか。あくまでも、最重要なのは、被写体よ。美咲ちゃんが綺麗だから、綺麗に撮れているのよ」

と、微笑む雫石忍さん。面と向かって、綺麗とか、同性でも言われると、ドキドキするし、嬉しいものです。

「私も結構、女の子は撮ってきたけど、美咲ちゃんみたいな綺麗な女の子は、なかなかいないわ」

と、煽(おだ)てる雫石忍さん。

「そんなに誉められたら恥ずかしいわ」

と、話すと、

「その表情、良いわね。美咲ちゃん、恥ずかしがる表情、ものすごくセクシーよ」

と、微笑む雫石忍さん。

「え?そうかしら」

と、私が戸惑っていると、

「旦那さん、そういう表情が好きなんじゃない?」

と、訊く雫石忍さん。確かに、いつだったか、どこでだったか、定かには覚えていないけど、言われた記憶はあった。

「でしょ!」

と、私の心のうちを読んだかのように、ダメ押しする雫石忍さん。

「男なら、いいえ、人間なら、あの表情、ゾクッとするから」

と、微笑む雫石忍さん。

「そういうものなの?」

と、訊くと、

「そりゃそうよ。同性の、私みたいなオバサンでもそうなのだから、男盛りの旦那さんなんか、見たら大興奮よ」

と、笑う雫石忍さん。

「そうなのね」

と、頷いた私。

「そういう表情を写真に撮れたら、旦那さん、喜ぶんだろうけど、なかなか瞬間だから、撮るのも難しいのよ」

と、話す雫石忍さん。なるほど、と感心しながら聞いた私。
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