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「本日も撮影日和」 微熟妻・美咲
第4章 美咲の告白「4月下旬・Portrait」
そういうものなのね。。。
私の周りの海外駐在員の奥様達って、、、欲求不満だから、「ママ活」だとか、夫を軽んずるばかりで、自分のことしか考えていないわ。。。夫のために、こういう努力をする方が正しいのかも。。。夫だって、海外勤務で単身赴任で、見知らぬ土地で、欲求不満でも、耐えて、会社のため、家族のために、日々、頑張っているのに。。。自分の欲求不満ばかり言い募って、夫を裏切って「ママ活」だなんて。。。「ママ活」の話で盛り上がっていたママ友たちに感じた違和感を思い出していました。
もともと、あの人たちとは、なんとなく、価値観が合わないと思っていたことも手伝って、写真に写っている女性たちの方にシンパシーを感じていました。
夫。。。もともとは、熱愛ということでもなく、夫の片思いから始まり、あんな形で、妊娠したことで、
「責任を取りたい。生まれてくる子供、美咲ちゃんも幸せにするから」
と、言われて、結婚した関係。夫が、私や娘に対して、熱心に尽くしてくれることを、心のどこかで当然と感じていたのは事実。時には、意見が対立したり、感情がぶつかると、昔のことを持ち出しては、
「幸せにするって言ったのに」
と、怒っていた自分を思い出すと、、、こんな献身的な女性がいるのに、自分は何と夫に対して冷たかったのか、たまに帰国したときくらい、もっと優しくしてあげなかったのかと、後悔しました。まして、コロナ禍で会えなくなったら、こんなに恋しいのに。。。と思っていると、
「そろそろ娘たちも起こさないと」
と、言い出した雫石忍さん。そうだわ。家に帰って夕食を作らないと。。。それに、雫石忍さんにも、いつまでも、ここに居たら迷惑だわ、と思った私。
「そうですね」
と、賛同して、娘たちを起こしに行くと、すでに起きていたみたいで、寝転がったまま、本を読んでいる麗ちゃんと、咲良と咲月。
「そろそろお暇しないと」
と、私が咲良と咲月に伝えると、
「え~!」
と、口を尖らす咲良。
「だって、宿題しないといけないでしょ。まだ、算数プリントが残っているのだから」
と、言うと、不承不承、帰ることを承諾した咲良と咲月。
私の周りの海外駐在員の奥様達って、、、欲求不満だから、「ママ活」だとか、夫を軽んずるばかりで、自分のことしか考えていないわ。。。夫のために、こういう努力をする方が正しいのかも。。。夫だって、海外勤務で単身赴任で、見知らぬ土地で、欲求不満でも、耐えて、会社のため、家族のために、日々、頑張っているのに。。。自分の欲求不満ばかり言い募って、夫を裏切って「ママ活」だなんて。。。「ママ活」の話で盛り上がっていたママ友たちに感じた違和感を思い出していました。
もともと、あの人たちとは、なんとなく、価値観が合わないと思っていたことも手伝って、写真に写っている女性たちの方にシンパシーを感じていました。
夫。。。もともとは、熱愛ということでもなく、夫の片思いから始まり、あんな形で、妊娠したことで、
「責任を取りたい。生まれてくる子供、美咲ちゃんも幸せにするから」
と、言われて、結婚した関係。夫が、私や娘に対して、熱心に尽くしてくれることを、心のどこかで当然と感じていたのは事実。時には、意見が対立したり、感情がぶつかると、昔のことを持ち出しては、
「幸せにするって言ったのに」
と、怒っていた自分を思い出すと、、、こんな献身的な女性がいるのに、自分は何と夫に対して冷たかったのか、たまに帰国したときくらい、もっと優しくしてあげなかったのかと、後悔しました。まして、コロナ禍で会えなくなったら、こんなに恋しいのに。。。と思っていると、
「そろそろ娘たちも起こさないと」
と、言い出した雫石忍さん。そうだわ。家に帰って夕食を作らないと。。。それに、雫石忍さんにも、いつまでも、ここに居たら迷惑だわ、と思った私。
「そうですね」
と、賛同して、娘たちを起こしに行くと、すでに起きていたみたいで、寝転がったまま、本を読んでいる麗ちゃんと、咲良と咲月。
「そろそろお暇しないと」
と、私が咲良と咲月に伝えると、
「え~!」
と、口を尖らす咲良。
「だって、宿題しないといけないでしょ。まだ、算数プリントが残っているのだから」
と、言うと、不承不承、帰ることを承諾した咲良と咲月。