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第5章 忍の告白「４月下旬・Portrait」

「いいわよ。美咲ちゃんを撮っていると楽しいから。それに、練習にもなるし。あと、美咲ちゃんさえよければ、私の個展で展示したいと思うんだけど、どうかしら？」

と、話すと、少し驚いていたけど、

「そんな、個展に展示してもらえるなんて、嬉しいです」

と、喜んでくれたわ。

「旦那さんにLINEで送った？」

と、確認すると送るところだったみたいで、送信してすぐに旦那さんからコメントが来て、

「綺麗だ。早く帰国して、抱きしめたくなったよ」

とか、ラブラブな感じ。

「できる限り、早く帰ってきて」

と、返信している美咲ちゃん。素直な感じで、同性でも可憐だと思えたわ。

そのあと、私の作品を美咲ちゃんに見せたわ。ある意味、秘蔵のコレクション。

セクシーショット満載のコレクション。

ヌードも結構、多かったわ。

「これは、成人式の写真なのよ。20歳の記念にヌードを撮る人が多いのよ。女性で一番綺麗な時は20歳っていうから、記念にって感じね」

とか、撮影した理由を説明しながら、

「これは、結婚式の前撮りで、和装、洋装、趣味や好きなスポーツの格好、そして、新郎新婦でヌードね。ヌードまで撮る人はそんなに多くはないけどね」

とか、

「こっちは、マタニティ。これも、撮る人が多いのよ。そう、この感じ。お腹の大きな奥様のお腹に、旦那様が頭を寄せてという感じね」

とか、

「あと、奥様だけ一人でヌード撮影もあるわよ。美咲ちゃんみたいに、旦那様が海外勤務の人とか、旦那様が浮気しないように持たせるの。これは、海外で働くプラントエンジニアの旦那様に持たせるのに撮った写真よ」

と、美咲ちゃんと状況的に似ている人の写真も見せたわ。やはり気になるみたいで、

「こういうのは多いの？」

と、訊いてきたわ。できれば、私としては、美咲ちゃんのヌードとかも撮りたいという気持ちがあったというか、強くあったから、

「多いかどうかはわからないけど、この数年、多かったわ。あと、依頼はあるわよ。美咲ちゃんみたいに旦那様が帰国できない方から」

と、説明しながら、

「この奥様は、先日、撮ったばかり。結構、エッチな格好だけど、旦那様が自分以外の女性の裸体を見て、ひとりエッチするのが許せないらしくって、旦那様のご要望に沿って、結構なカットを撮ったわ」

と、請求する前の24枚の写真を見せたわ。