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第5章 忍の告白「４月下旬・Portrait」

そう、私は美咲ちゃんと一緒に過ごしたかったわ。

もっと撮影をしたかったわ。できるなら、エッチな撮影も。このときの美咲ちゃんの反応を見て、私は、

「これはいける！」

と、思ったわ。今までの女性は、旦那さんと離れて、旦那の浮気を心配している心理を利用して、

「旦那様の浮気防止には、奥様の写真が一番」

と、撮影していき、旦那さんの反応を見ながら、

「まだまだ、抑止力にはならないみたいですね。もう少し、セクシーな内容にした方がいいと思いますよ」

と、勧めて、

「同じような写真ばかりでは、飽きられてしまうかもしれません。さらにセクシーな内容にした方がいいと思いますよ」

と、さらに勧め、これを繰り返して、

ポートレート撮影から、下着撮影、ヌード撮影、オナニー撮影へと段階を進めていくのが、私の楽しみ方。

と言っても、拒否する女性もいたわ。でも、商社マンの奥様って、稼ぎの良い旦那に捨てられたくないという危機感があるから、そこを指摘すると、意外に脆かったわ。

それに、私が女性でシングルマザーだからというだけで、安心していたわ。

そう、私の周りには男の気配がないから、女性だから安心だと。

世の中には、いろいろな人間がいるのよ。男性が好きな女性、女性が好きな男性、男性が好きな男性、女性が好きな女性とかね。

私は、男性も女性も好きな女性。要するに、バイセクシャル。

だから、エッチな撮影は大好き。

その意味では、撮影は趣味と実益を兼ねていたわ。

でも、それだけはないわ。

商社マンの奥様は、お金があるの。だから、高値を吹っ掛けることもできたし、エッチな気持ちになり過ぎて、エッチをしたいという女性も出てくる。もしくは、旦那さんも浮気していると、煽って、浮気をさせることもあったわ。

でも、意外に日本人の男性は無理なのよね。自分の情報がバレたら困ると思うから。だから、私の彼氏を紹介していたわ。トルコ人、イラン人、クルド人の彼氏。マフード、アルパルスラン、アブドゥラ。私のメガネに叶ったエキゾチックな感じがする彫りの深い男性たち。あと、アフリカ系アメリカ人のセドリックもいたわ。

だから、彼らに相手をさせたこともあるし、私も加わって乱交とか、いろいろ楽しんできた。そして、最後は、金づるにするの。だって、旦那様にバレたら困るらしいから。