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霧中の夢
第1章 霧中の夢

それと、同時に膣が激しく痙攣している事に気づいた。

始めて僕らは一緒にエクスタシーを感じることができたのだ。
僕らは抱きしめ合った。

射精し終わると僕の身体が徐々に霧に包まれて消えていくのを感じた。

「由美、僕はもう行くよ…」
「優一さん、いかないで…」

「でも、必ずまた会いに来るから…」
「約束よ…」

「約束するよ…」

僕の身体は霧と共に消えていった。
そして、真っ白な光の中に吸い込まれていった。

寝室の窓はカーテンの隙間から朝日が差し込んできていた。
由美は言い知れない睡魔に襲われ、深い眠りの森に入っていった。



僕は気が付くと真っ白な光の球体の中に居た。
その光はとても優しく慈愛に満ちた光を放っていた。

僕は由美の事が気になっていた。
すると、不思議な事に僕の目の前に映画のスクリーンらしき物が現れ、そこに由美が映っていた。

映像の下には日付が書いてあった。
僕が由美の身体から消えてから丸3年の月日が経っていた。

由美は31歳になっていたのだ。
その映像を見ると由美のお腹が少し大きくなっている感じを僕は受けた。

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