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霧中の夢
第1章 霧中の夢
僕は、由美に幸せになって欲しかった。
由美が僕の事を忘れることが出来ず、今でも想っていてくれることは嬉しかった。

だが、由美にはもう一度僕とは違う男と恋をして結婚し、僕では成し遂げられなかった子供を授かってその子を育てて欲しいと思っていた。

「由美、これから僕のいう事をちゃんと聞いて欲しい…」
「なに?」

「由美は、これから先、僕とは違う男性と恋をして再婚してちゃんと子供を授かってその子を育てて欲しいんだ…」

由美はそれを聞くと、とても淋しそうな顔をした。

「何で、そんなこと言うの。やっと会えたのに…」
「僕は、後少ししたら、向こうの世界に行かないといけないんだ…」

「向こうの世界?」
「そうさ、僕らが生まれてくる前の世界だよ…」

「そこに行ったら、もう会えなくなるの?」
「そんなことはないよ。僕はまた由美に会いに来るから…」

「また会いに来てくれるの?今日みたいに?」
「それは、わからない。でもまた会いにくるよ…」

由美はとても不思議な顔をして僕を見ている。
そんな顔をしながら、僕の身体に抱き着いてくる。

僕は優しく由美の髪を撫でた。
由美は僕の腕の中で囁くように話した。

「いつ会いに来てくれるの?」
「由美が新しく恋をしてからだよ…」

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