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ホワイトアダージョ 人妻が雪に閉ざされた山荘でセックス奴隷に
第3章 第三楽章 メヌエット
ぼくがお風呂にはいっている間に、あやさんは食事を作ってくれた。

あやさんの得意な料理は意外にも和食だった。
いまどきの女性にしてはなかなか珍しい。
テーブルの上に卓上のコンロがあり、その上に土鍋が乗っている。
大根を千切りにしたものとあさりのむき身がたっぷり鍋のそばにあり、ほかには煮物と焼き魚、ナスの山葵漬けもある。

「雄一郎、日本酒がいいそれともビール?」
「とりあえずビールかな」
「あたしはお酒を冷やでいただこう・・・」

あやさんはお酒はあまり強くないが、好きなようだった。
ワインもビールも日本酒も洋酒もどれも飲めるが、すぐに酔ってしまう。
ある程度酔うと、エッチになるという特徴もある。
頬を紅く染め、目が潤んで、色っぽさはこのうえない。

土鍋に入った薄味の出汁が張ってあり、煮え立っていた。
あやさんは土鍋に手づかみで大根を入れ、あさりを入れた。
千切りの大根はすぐに煮える。
煮えるそばから、これをあさりとともに小鉢にとり七色唐辛子をふって、汁と一緒に食べる。
こたえられないほど旨い。

「これ美味しいね、あや」
「冬はいいでしょ。あさりと大根よく合うのよ」
「ホントだね。知らなかったなぁ。ただの大根とあさりなのに・・・。これ北海道の料理?」
「うふふ・・・ばかねぇ、江戸深川の庶民料理よ」

ぼくたちはお酒を飲み、料理を食べた。
炊き立てのご飯に、大根とあさりの汁をたっぷりかけ、さらさらと掻きこむようにして食べるころには、ぼくもあやさんも心地よい酔いに、幸せな気分になっていた。


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