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私立桐邦音楽大学附属中学校
第29章 ヌードモデルの真実
銀座から鉄道を乗り継ぎ小山田梨果に連れてこられたのは彼女の地元だった。

「うわぁ、またここか……」

「何か言った?」

弘斗はこの街が苦手だった。なにか異様な空気を感じるからだ。

「はぁ……で、どこ行くの?」

この街で小山田と歩くとどこよりも目立つ。ただいつも感じる優越感とは真逆でひどく居心地が悪かった。

「真田写真館だよ。」

「ああ……真田美幸の実家か。」

(なぜあそこに……?)

駅から数分で真田写真館に着いた。

「室賀くん入るよ。準備いい?」

「え?準備って?」

カラカラカラカラ

店の引き戸を開ける小山田。

「おかみさーん!!」
「時間ですよー!!」

「……」

「……」

「室賀くん。」

「え?」

「完璧だよ!」

「え?」

「ってお前ら本当に中学生か?ネタが古いんだよ。」

店内から真田(父)が出てきた。

「ほらっ!!完璧にやれば真田さん反応してくれるんだよ室賀くん!」

「なんの話??」


「やあ少年。この間の写真取りにきたのかい?」

「え?あれ現像できたのですね。」

前回ここを訪れた時に真田美幸と小山田梨果とという両手に華の3ショットを撮ってもらったのだ。

「それを取りに来たんじゃないのかい?」

そこで会話を横取りする小山田。

「うん、それもあるけど真田さん。奥のテーブル席を貸してくれない?」

「ああ、もちろんいいよ。」

「とりあえずお茶ちょうだい。」

「はいはい。」

真田はお湯を沸かしに行ったようだ。

「ちょっと小山田。」

小声で呼ぶ。

「なに?」

「少し図々しくない?」

「そう?でも気にしないで。」

「気にするよ!」

「今までタップリ対価は払ってるから。」

「???」

「それよりヌードモデルの話でしょ?」

「えっ!……うん。」

弘斗の心に緊張が走る。

「結論から言うと自転車屋さんの証言は事実だよ。」

「えっ……」

乗っけからガツンと衝撃を与えられる弘斗。
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