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私立桐邦音楽大学附属中学校
第30章 阻まれる告白

いっそ殺してしまいたかった。小山田梨果の恥部を目にした世の中の全ての男たちを根絶やしにしたかった。
「やめて!!」
弘斗の腰にしがみ着く小山田。
「離せ小山田!お前の親父をボコボコにしてやる!」
小山田を振り解こうともがく弘斗。男子の体力に体の小さな小山田は対抗できない。
「お願い室賀くん!やめて!!」
その時だった。
「梨果ー!!」
「奏音!美月まで!?お願い、室賀くんを止めて!」
現れたのは角山奏音と高遠美月だった。心配した彼女らは2人を追ってきたらしい。
「こら室賀!止まりなさい!」
「離せ角山!」
「室賀くん落ち着いて!」
「邪魔するな高遠!」
ドンッ!!
3人を振り解こうとした反動で小さな高遠が突き飛ばされてしまった。
「きゃあ!!」
「あ、危ない!!」
転倒する高遠。咄嗟に弘斗は彼女を抱き抱えて自分が下敷きになりクッションとなった。
「あいたたた……」
顔を擦りむく弘斗。
「ごめんな高遠。大丈夫か?」
「う、うん。」
幸い高遠には怪我はなかった。
「どうして……」
震える声で小山田が囁く。
「り、梨果……」
異様な親友の様子に角山が固唾を飲む。あまり感情を面に出さない小山田の表情に驚いた。
「どうして室賀くんがそんなに怒るの?」
「小山田……?」
「大きなお世話だよ!!関係ないじゃん!!」
今までで聞いたことのない強い口調の小山田。
「う……」
言い返す言葉がない弘斗。
「梨果……室賀くんも辛いんだよ。」
弘斗の介助から立ち上がり小山田に対峙する高遠。
「辛い?室賀くんが?どうして?」
「好きなんだ……」
「えっ?!」
弘斗の呟きに驚く小山田。
「やめて!!」
弘斗の腰にしがみ着く小山田。
「離せ小山田!お前の親父をボコボコにしてやる!」
小山田を振り解こうともがく弘斗。男子の体力に体の小さな小山田は対抗できない。
「お願い室賀くん!やめて!!」
その時だった。
「梨果ー!!」
「奏音!美月まで!?お願い、室賀くんを止めて!」
現れたのは角山奏音と高遠美月だった。心配した彼女らは2人を追ってきたらしい。
「こら室賀!止まりなさい!」
「離せ角山!」
「室賀くん落ち着いて!」
「邪魔するな高遠!」
ドンッ!!
3人を振り解こうとした反動で小さな高遠が突き飛ばされてしまった。
「きゃあ!!」
「あ、危ない!!」
転倒する高遠。咄嗟に弘斗は彼女を抱き抱えて自分が下敷きになりクッションとなった。
「あいたたた……」
顔を擦りむく弘斗。
「ごめんな高遠。大丈夫か?」
「う、うん。」
幸い高遠には怪我はなかった。
「どうして……」
震える声で小山田が囁く。
「り、梨果……」
異様な親友の様子に角山が固唾を飲む。あまり感情を面に出さない小山田の表情に驚いた。
「どうして室賀くんがそんなに怒るの?」
「小山田……?」
「大きなお世話だよ!!関係ないじゃん!!」
今までで聞いたことのない強い口調の小山田。
「う……」
言い返す言葉がない弘斗。
「梨果……室賀くんも辛いんだよ。」
弘斗の介助から立ち上がり小山田に対峙する高遠。
「辛い?室賀くんが?どうして?」
「好きなんだ……」
「えっ?!」
弘斗の呟きに驚く小山田。

