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私立桐邦音楽大学附属中学校
第31章 小山田梨果の選択
昼休みに学食に向かおうと席を立つと直江鍵次が話しかけてきた。

「室賀、学食なら一緒に行こうぜ。」

「直江……お前久しぶりだな。」

「あぁ?毎日会ってるだろ。」

「そうなのか?」

「室賀……大丈夫か??」

「直江鍵次14歳、ピアノ専攻のクラスメイトでイケメンだ。」

「お前誰と喋ってるんだ?」

「よし!学食行こうぜ。」

2人で教室を出ようとしたところで高遠美月が付いてきているのがわかった。

「ん?高遠も学食?」

「学食なの?」

「え?ああ。」

「じゃあ学食いく。」

「そ、そか。」

更に廊下に出ると高遠の後ろに携帯電話を眺めながら歩く小山田梨果がいた。

(小山田……?)

そして更に階段の踊り場を折り返す時には角山奏音の姿もあり、いつの間にか男女5人のグループになっていた。

(ん……?ん……??)

各々食券を買って同意を得ぬまま5人は食事を同じテーブルに配膳した。

「あ、あのさ。」

「どうした?直江。」

「なんでこの5人が一緒のテーブルに?」

「わからん。なんでだ?角山。」

「え?私はいつも梨果と美月と食べてるから付いて来ただけ。」

「そか、小山田は?」

「私も美月と奏音といつも食べてるから。」

「ふむ。では高遠、理由を頼む。」

「友達みんなとごはん食べたいから。」

隣に座る高遠は弘斗を見上げてそう告げた。

「……だ、そうだ。」

(そういえば内科検診のとき俺のこと”友達“と認めてくれたんだっけ。)

「みんな仲良くいただきます。」

「「「「いただきます。」」」」

高遠の音頭で合掌した。
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