この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
私立桐邦音楽大学附属中学校
第31章 小山田梨果の選択

「でさ、高遠さん。」
弘斗の正面、角山の隣に座る直江が高遠に話しかけた。
「……モグモグモグモグ」
食べながら無言で直江に視線だけを向ける高遠。
「お、俺も友達?」
自分を指差す直江。
「……モグモグモグモグ」
またまた食べながら無言で視線を弘斗に戻す高遠。
「えっ?」
「うふふ、直江くん、まだまだ美月に認められるには道のりは長そうね。」
「か、角山さん……」
角山に恋する直江は彼女に話しかけられ緊張でガチガチになる。
「直江くんはカレーが好きなの?」
「あ、う、うん。」
「それならお爺様行きつけのレストランのカレーがあって是非食べてほしいなー」
「へ、へぇー。どこなの?」
「今度一緒にいく?」
「えっ!か、角山さんと一緒に?!」
「あたしも行きたい。」
「こ、こら高遠!」
せっかくのムードを破壊する高遠を止めに入る弘斗。
「いいよー。ホント美味しいからみんなで行こうよ。」
「い、行こう……」
しょんぼりする直江。
弘斗を見上げるハテナマークの高遠。
(はぁ……)
高遠は直江の空気は読めなかった。
「高遠。」
「なに?室賀くん。」
「ほっぺにミートソース付いてるぞ。」
「拭いて。」
「はいはい。」
弘斗はティッシュで高遠の頬を拭った。
「む、室賀は上級者なんだな……」
直江は汗をかいていた。
「カレー辛かったか?」
食器戻し棚にお盆を運んでいる時に弘斗は小山田を捕まえた。
「言うこと聞くってなにすればいいんだ?」
「その前に私の体験談をオカズにするっていうのは嘘だったの?」
「わわっ、ここでそんな話を……」
「室賀おかず足りなかったの?唐揚げいっこあげればよかったね。」
「わわわっ!か、角山?!」
「ん???」
高遠は弘斗にベッタリだったが、こうして小山田と会話している時は一歩引いていた。
弘斗の正面、角山の隣に座る直江が高遠に話しかけた。
「……モグモグモグモグ」
食べながら無言で直江に視線だけを向ける高遠。
「お、俺も友達?」
自分を指差す直江。
「……モグモグモグモグ」
またまた食べながら無言で視線を弘斗に戻す高遠。
「えっ?」
「うふふ、直江くん、まだまだ美月に認められるには道のりは長そうね。」
「か、角山さん……」
角山に恋する直江は彼女に話しかけられ緊張でガチガチになる。
「直江くんはカレーが好きなの?」
「あ、う、うん。」
「それならお爺様行きつけのレストランのカレーがあって是非食べてほしいなー」
「へ、へぇー。どこなの?」
「今度一緒にいく?」
「えっ!か、角山さんと一緒に?!」
「あたしも行きたい。」
「こ、こら高遠!」
せっかくのムードを破壊する高遠を止めに入る弘斗。
「いいよー。ホント美味しいからみんなで行こうよ。」
「い、行こう……」
しょんぼりする直江。
弘斗を見上げるハテナマークの高遠。
(はぁ……)
高遠は直江の空気は読めなかった。
「高遠。」
「なに?室賀くん。」
「ほっぺにミートソース付いてるぞ。」
「拭いて。」
「はいはい。」
弘斗はティッシュで高遠の頬を拭った。
「む、室賀は上級者なんだな……」
直江は汗をかいていた。
「カレー辛かったか?」
食器戻し棚にお盆を運んでいる時に弘斗は小山田を捕まえた。
「言うこと聞くってなにすればいいんだ?」
「その前に私の体験談をオカズにするっていうのは嘘だったの?」
「わわっ、ここでそんな話を……」
「室賀おかず足りなかったの?唐揚げいっこあげればよかったね。」
「わわわっ!か、角山?!」
「ん???」
高遠は弘斗にベッタリだったが、こうして小山田と会話している時は一歩引いていた。

