この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
謀殺された王子は 復讐者として淫らに返り咲く
第20章 冷たい手枷

「宿舎の厨房にいるところをバヤジット様に見つかりました。盗み食いをしていると勘違いをなさったようです」

「厨房?…ああ、いつもの酒を作っていたのか」

「はい」

「くくっ…それは災難だったなぁ」

 平気な顔で嘘をつくシアンを、信じられないという顔でバヤジットが見下ろす。

 だが本当の事を言えない以上、嘘をつくなと怒鳴れない。悔しいが…シアンのでまかせに乗るしかない。

「そういう事なら尋問を代わろう。出ていくがよいバヤジット」

「──!? いえ俺が尋問を続けます!」

「貴様ごときがしゃしゃり出るな」

 ピシャリとバヤジットを制したスレマンは、彼を押し退けてシアンの前に立った。

「この者は今、我が槍兵師団の預かるところとなっておる。貴様の部下ではない」

「ですがシアンはっ…!!」

「さっさと譲(ゆず)れ」

「……!!」

 ニタニタと嫌な笑みを浮かべるスレマンに苛立つ。

 さらに項垂れたシアンはこちらを一向に見ようとせず、その態度にも怒りが込み上げた。

「……さて」

 スレマンが、嫌にゆっくりとシアンに顔を向ける。

 繋がれた両手から…足先まで、上から下を舐めるように見る男の目は嗜虐的な輝きを放っていた。

 シアンは大人しくその視線を受け入れる。

「貴様……ああそうかそうか、宿舎の厨房で盗みを働いた……だったか?」

「……」

 シアンに向けて伸びた手が、肩の留め具を外して捨てた。

 防寒用の皮衣が足元に落ちいつもの隊服姿となる。

 だがスレマンの手は止まらず、肩布を剥ぎ取り…腰当てを落とし…胴体に巻かれたクシャックをほどいて引き抜いた。


/401ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ