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謀殺された王子は 復讐者として淫らに返り咲く
第22章 復讐者の記録──参
『 貴方言ってることめちゃくちゃですよ。襲うくらいなら寝かせてください 』
『 ……可愛げだけはやはり無いな 』
『 当然です。貴方に愛想を振りまいたところで何も得しないでしょうが 』
『 それもそうだが、だが客にも無愛想だろう?お前 』
『 知りませんよ 』
『 いやすでにお前の名は知れ渡っている。高飛車で生意気なギョルグの美少年が──…少し責めただけで大量に精子撒き散らしながら白い肌を真っ赤に染めてひぃひぃ泣き喚くんだ…。客はさぞかし愉しいだろうなぁ? 』
『 …っ 』
顔を近付けたヤンがわざと声を低くして囁く。
少年の耳は瞬時に赤くなった。
『 ハッそういうところだ。男娼に適正ありすぎだろ 』
『 …っ…ちょ 』
『 …俺にも見せなよ 』
侵入してきた手が、少年の身体の深いところを遠慮なしにまさぐる。同時に、赤くなった耳の後ろをヤンの長い舌が舐め上げた。
『 やめてくださいヤン…!! 』
『 構わんだろう…俺だってな…ゴツイおっさんや夢見がちな女ばかり相手にしてると疲れるんだ 』
『 なら普通にっ…休めば、…アッ』
耳孔に差し込まれた舌がじゅぶじゅぶと脳を犯してくる。
ヤンの声色が一変して部屋の空気が妖しくなった。
『 ハァ…ッ─ア…‥// いい加減に…ッッ 』
いつの間にか煙管は床に捨てられている。
少年が逃げぬよう回した手が、腹部を滑り下り、男根を蓋をするように包んだ。
くぼませた掌で鈴口に触れ…優しく円をかいて撫でてくる。
腰を後ろに引こうとすれば足を使って阻まれた。
『 逃げるな…もっと 遊ばせろ 』
『 やめっ‥!! 』
振りほどこうにも、逃げ出そうにも、ヤンには敵わない。
乱された衣がはらりと脱げ落ちる。透けるような少年の身体には、昨夜付けられた生傷が蛇のように這っていた。
ヤンと少年の肌が擦れ合い、傷痕が熱く疼く。
『 …ッ─く‥… 』
体温も高いせいで…少年の視界は霞みはじめた。
『 ──… 』
『 ‥ハァ…ハッ…、ぁぁ…ッ 』
『 まぁ今日はやめておいてやるか 』
『 ‥ッ‥…? 』
また気絶されても面倒だ。
気分屋なヤンはそう言うと、少年の身体から手を離した。