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謀殺された王子は 復讐者として淫らに返り咲く
第3章 入隊の遊戯

 これほど興奮してしまうのは何故なのか。

「窮屈そうですね」

 そんな疑問を解決する隙も与えられず、鈴口を刺激する爪は絶妙すぎる強さで、男の下半身は反応せざるを得ない。

「はぁ…‥はぁ………く」

「解放してもよろしいですか…?」

「はぁっ……待て、貴様……!!」

 男は額に汗を滲ませ、正気を保つために仕方なく、意識をそらそうと再び口を開いた。


「何故っ…片手しか使わない」

 下着の結び目を解こうとした手……その逆側の腕をわし掴んで男が問う。

「左の手はどうした?よもや私の相手をするのに、両の手で奉仕する必要が無いとでも…!?」

「まさか」

 腕を揺する手を振り払うことなく、シアンは右手で布の結びを解いた。

「気になるなら……貴方の手でお確かめ下さい」

「…ッ‥…なん、だと」

「僕に触れて、肌に触れて、暴いて下さい」

「小癪な…ッ─」

「それとも……
 穢れた僕には、触れられませぬか?」

「‥こ、の……クク。つけあがりおって」

 すると負けじと相手も含み笑う。

 捻り潰しそうな強い力で、シアンの腕を掴み直した。


ギュゥゥ...


「…っ」

「ほぉ、痛いか…!…ハァ、いいぞ
 苦悶の容貌もなかなか魅力的であるな」

「…そう…でしょうか…っ」

「痛め付けて遊んでやろう…!」

「ふ…っ──構いま せんよ」


 加減のない握力にシアンは顔をしかめる。


「腕のひとつやふたつなど…謹んで貴方に捧げましょう…!! 」

「お‥‥!! 」


 しかしそんな表情を見せたのも束の間だ。

 彼は男根を片方の掌で包み込み、舌を見せつけるように突き出した。


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