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謀殺された王子は 復讐者として淫らに返り咲く
第10章 狂宴
「よぉし!いいぞいいぞォ…もっと締めろ!」
オメルのモノを容赦なく上下に摩擦しながら、腰の動きを速めたウルヒ。
もはやその目はオメルを見てすらいない。奴にとってオメルは無機物の淫具と変わらないのだ。
加減を知らない、独りよがりな……
「あははははッ…‥アッ// ああ!おおーーっ…‥あひぃっ!ひひひっ‥ひあーー!」
そんな責めは悲しき獲物から人間性を剥ぎ取り、心の崩壊を招いている。意味のある言葉を奪い、獣の雄叫びに近い声が溢れ出す。
そこまでしても男達の手は赤く染まった肌を淫猥に撫で上げ、性感帯に仕立てた皮膚の薄い箇所を丹念にくすぐるのをやめない。
小さいながらも張りつめた男根をひたすら虐めぬき、発情させるのをやめない。亀頭と幹をもみくちゃにして激しく扱き続ける。
「‥イヒッアアッ…ははははっ!‥アアッ!ああ! あはぁ!…あぁぁぁぁぁー!‥イグーー!」
オメルは言葉にならない哀願を──喉が裂けんばかりの鳴き声を響かせながら、汗にまみれた裸体を仰け反らして絶頂する。
「──…」
シアンはそれらを見詰めて立ち尽くす。
彼の反応を伺う副官の視線が注がれていようが、そいつに掛け合っても意味が無いと知った今──
シアンはこの狂った宴の全容を目と耳に焼き付け、そして、いつまでも冷めた自分自身と見つめあっていた。
「……………ハァー」
沈黙する口から、溜息に近い吐息が零れる。
「……………」
オメルの泣き声が、耳に五月蝿い
「……………」
調子にのって喚く醜い大男が、不快極まりない
「…まだまだッ…ハァ、勝手に死ぬなよーー!?」
「アッ!アアーー!‥ひゃはッはッはッ…//
‥ガっハ、はははひ‥ッッ‥ひぃ…イグ」
「……………」
ビグッッ...
痙攣する足に血管が浮いて辛そうだ。
連続で絶頂に達したオメルが、大きく口を開ける。そのとき
「‥ゃ‥─ぁ゛‥‥ぁぁぁーーッ」
「──…」
「…‥ヒィ‥‥ッ───シ‥‥ァン」
「……!」
「‥シ‥ぁん──ッ ‥しぁ゛ん‥‥!!」
息を吸う事を忘れた口から……
シアン───
「…………オメル」
とても微かな声で、彼は名を呼ばれた。