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謀殺された王子は 復讐者として淫らに返り咲く
第11章 復讐者の記録──弐

 自分はそうでは無いのだと少年は訴える。

『 へぇ…知っていたか。まぁ、俺達は男だから正確には男娼(だんしょう)だが…やる事は同じだ 』

『 僕は娼婦ではない、から、そんなコトはできない 』

『 やってみなければわからんだろう 』

『 やらない…!──…ッぁ 』

 乳頭を甘噛みされた少年が声を跳ねさせる。甘い痛みに弾かれ、そのすぐ後に優しく舐められると違う痺れが背を走る。

 意識して初めて少年はその感覚の危険に気付いた。

『 や、めろ……離せ……僕は 』

『 …… 』

『 離してくれっ……僕は、違う、僕は 』

 ヤンの舌技によって生まれて初めての快感を与えられ混乱に陥る。手入れのいき届いた無垢な肌を震わせる。

ヌルゥ...

『 …ッ…ァ…!? 』

いったい何を……?

『 ……な…に、してる……? 』

『 ふ…はっ……、しゃぶってんだよ。お前の……弱いトコ……舐めてる 』

『 なん で……!? 』

『 ──…教育だ 』

 穢れを知らない少年のモノがヤンの口腔に含まれていた。

 細く柔らかく白く頼りない若茎が、生温かい口内で怯えてビクつく。そんな未成熟な子供の性器に対してもヤンの絶技は初めから容赦なかった。

 皮を被った先端の傘は喉奥でもてなし、竿の部分は唇で優しく扱いていく。慣れない刺激に心地良さを覚えるまで皮の一枚をなぞる様な繊細な触れ方であやしている。

 そして否応なく芯を持った茎が口の中で舌を押し返してきた時、本領発揮とばかりに激しく責め始めた。

 唇も舌も歯も、頬肉までも使われて、溶けてしまいそうな心地良さはどう頑張っても誤魔化せられない。

『 やめてくれ……ッ‥…嫌だ……// 』
 
 少年は抜け出そうともがいたが叶わなかった。

『 僕は 違う‥…!! こんなコト……嫌だ…‥!! 』

『 …… 』

『 やめてっ……やめろ、やめ……!! 』

『 生きてく……術だ……っ、ハァ、…身体で覚えろ 』

『 …ゃ…っ 』

 精通もまだな身体にさざ波となって快感が込み上げる。

 少年は本気で嫌悪していた。否、恐れたと言った方が正しいか。

『 ハァッ…ハァッ……ちが、う 』

 彼はそのままあらゆる箇所を弄られなぶられ……吐精の無い不完全な絶頂を繰り返し味わわされてしまった。



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