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僕のとなり
第10章 真央
「相手はどこの女なのよっ!!」
「どこの、って言われても困るよ…」
「でも、聞きたいわ!!」
「同じ大学の同級生だよ…」
「マジで?」
尚も真央は驚きと怒りでいっぱいだった。
そして、こう聞いてきた。
「薫くんさ、エッチの時、勃たないでしょう?」
「え?」
僕はこんな事を言われるとは思っていなかった。
「エッチの時に、あんなに勃たないのに相手がまた女の子だとは思えないわ…」
「な、何故?」
「だって、薫くん、おかしいもの…」
「お、おかしくないよ…」
僕はそう言ったものの、やはり自分は他の人から見たらおかしいのかと思ってしまう。
「他に好きな人って、もしかして、男の子じゃないわよね!?」
それを聞くと真央の感の鋭さに僕は参ってしまった。
「そ、そんな事ないよ…」
「やっぱり、相手は男の子なのねっ!!」
真央は怒りと驚きと悲しみでいっぱいな顔をしている。
僕は何も言えないでうつむいていた。
「何で、この私が、男の人に彼氏を取られないといけないのよっ!!」