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僕のとなり
第11章 同棲
「さ、二人共座ってくれ、母さん、ビールを持ってきてくれないか?」
そう寛貴が言うと佳代子はキッチンに行き瓶ビールとグラスを持ってきた。
それを、座卓の上に置いた。
「さ、森山くん、飲んでくれないか?」
「はい、お義父さん…」
寛貴はそう言うとビールをつぎ始める。
ついでに、僕の分もついでくれた。
佳代子も今日はビールを飲む様で体調は良いのだろうと思った。
4人で乾杯をしてビールを飲んだ。
「さ、今日は寿司を頼んだから一緒に食べないか?」
「はい、お義父さん…」
優真は緊張のあまり、食欲は無さそうだった。
僕もかなり緊張をしていたので、余り食欲はなかった。
それでも、父に言われると食べなくてはいけないと思い僕は少しだけお寿司を食べた。
そんな僕の状態をよそに、優真は話始める。
「お義父さん、今日はお義母さんに会いに来たのもあるんですが、実はそれとは別にお二人にお話しがあってやってきました…」
「なんだね?話しとは?」
「それが、実はですね、薫くんと一緒に暮らしたくて、そのご相談に来たんです…」
優真はそれを言うと額の汗をハンカチで拭った。
それを聞くと両親の表情がみるみるうちに変わってゆくのが分かった。
特に佳代子の反応は物凄かった。
僕はその両親の顔色を見てかなりこれはヤバイかも知れないと思っていた。