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僕のとなり
第12章 同棲生活

優真は13号のリングだった。
僕らは、クロムハーツスペーサーフォーエバーリングペアリングセットを購入した。

そのペアリングの値段は153,400円だった。

僕が貯めていた貯金はたちまち無くなってしまった。
それでも僕は、それが嬉しくて、ショップのその場でリングを嵌めて帰ったのだ。

リングは片時も離さずにしている。
このリングがあれば、口約束だけの関係だとしても、安心感を得られた。

僕らは、週に2~3回程愛し合っている。

始めて優真とセックスした時は、まるで薔薇の棘が身体に突き刺さる様な痛みを感じたけれど、今ではそれは快感に変わっている。

優真が僕のアヌスに入って来て、ピストンを繰り返すと僕の前立腺が刺激され、僕は言い知れないエクスタシーを感じるのだ。

このエクスタシーは女性が感じるそれと同じくらいだと聞いたことがあった。
僕は、基本ウケでネコだけど、それでも十分に感じていたし、満たされてもいた。

僕らのセックスの相性はとても良かったのだ。
僕は、初めからバイではなかったのかも知れない。

現に、真央とは一度もセックスで繋がったことはなかった。
ただ、初体験の時の記憶はおぼろげだけど身体は繋がっていたのかも知れない。

もう、僕は初体験の事など忘れてしまっていた。
僕の初体験は優真とだったからだ。

優真といつか、新宿2丁目のゲイバーに行ってみたいと僕は思っていた。
ちょっと怖かったけど、興味半分で行ってみたくもあったのだ。

いつか、優真にもそれを話してみたいと思う。

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