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僕のとなり
第2章 彼女
僕はしどろもどろになりながらそう答えた。
真央はじっと僕の瞳を見つめてくる。
そして、そっと自分の唇を僕の唇に当ててきた。
女性特有の柔らかな唇をその時感じていた。
「本当に薫くんはシャイなのね?」
唇から離れると真央の唇はそう僕に言った。
僕は何も言えなかった。
尚も彼女は僕の唇にその唇を重ねてきた。
今度は僕の口を割って舌を入れてきたのだ。
真央の舌の先が僕の舌に触れてくる。
それと同時に真央の手が僕の股間のジッパーの上を触って来た。
「うっ…」
僕は口を塞がれながら小さく声にならない声を上げた。
真央はキスをやめると僕の首筋にキスをしてくる。
しながらも尚も股間のジッパーに手を触れきてそのジッパーを下ろしてゆく。
僕のペニスが勃起したのを確かめるかのようにそれに手を触れた。
でも、僕のペニスは勃起していなかった。
僕の身体はキスをしても興奮していなかったのだ。
それを感じ取ったのか、真央は不思議そうな顔をしている。
「どうして?」
「な、何がですか?」
「キスしてるのに何でなの?」
「え?そ、それは、僕にも分からないんです…」