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僕のとなり
第1章 プロローグ
「お前、好きな女子居るのか?」
「え?別に今、僕は好きな女子は居ないけど…」
こう答えるしかなかった。
本当に女子には興味がなかったのだ。
「俺は、白鳥がいいと思ってるんだよなぁ。凄く可愛いしさ…」
「そ、そうかな?」
白鳥玲奈とは僕のクラスでも男子から一番人気のある女子だった。
クラスの殆どの男子が玲奈に夢中だったのだ。
髪は栗毛色のストレートで胸の長さまであるロングヘアだった。
瞳はちょっといつもどことなく潤んでいてクリっとした茶色だ。
小学4年生にしては、どことなく大人っぽい感じのする女子だった。
大野くんも御多分に漏れず、玲奈が好きなのかとその時思った。
僕は内心ガッカリしていたのだ。
でも、大野くんと一緒に居ると僕の股間がとても苦しくなるのを感じた。
その時僕は、自分のペニスが勃起しているなんて考えもしなかった。
そんな股間が苦しく感じている僕に大野くんはこう言ってくるのだ。
「松崎、お前女子みたいな顔してるよな?」
「え?」
「女子の服着たら似合うんじゃないか?」
「え?ぼ、僕が…」
「そうだよ。お前だよ…」
「でも、僕は女子の服なんて持ってないし…」
僕は困ってしまった。