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僕のとなり
第3章 バイト
「困ります、やめてください…」
「いいじゃないか、少しくらい…」
「本当に困ります。やめてください」
僕は何度もその男性客にそう言った。
だが、男はやめようとしなかった。
それを見ていた店内の女性客が騒めき始めた。
カウンター越しにそれを見ていた店長が僕を呼んだ。
「松崎くん、ちょっといいかい?」
「はい、今行きます…」
そう言うと40代の客は僕を解放してくれた。
「何があったんだ?」
「いえ、僕に飲む相手になって欲しいって言うんです、それに僕のお尻を触るんですよ」
「それは、困ったな。ま、松崎は可愛いからな…」
そう言うと店長は少し笑ったのだ。
僕はそれを聞くとちょっとムっとした。
「可愛いからって、何してもいんですか?」
「ま、尻の1回や2回くらい触らせても減りもしないだろ?」
それを聞くと僕の怒りは益々激しくなってゆく。
そんな会話をしていると、また厨房から料理が出来上がった事を知らせて来た。
「はい、10番さんテーブル出来上がったよ」
僕はそれを聞くと料理を持ち10番テーブルへと向かった。
その途中、例の男性客のテーブル横を通り過ぎた時だった。