この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
僕のとなり
第3章 バイト
森山優真は僕を見てこう言う。
「本当に怪我がなくて良かった…掴まれた手は大丈夫か?」
「はい、ちょっと痛かったけど大丈夫です」
僕はちょっと照れ臭かった。
男に絡まれて男に助けられるなんて、なんて自分は軟なんだろう。
そう、思ってしまった。
どうやら森山さんはいつもの様にカウンターで飲みながら夕飯を食べていた様だった。
年齢は僕とそんなに変わらないように感じた。
森山さんは、僕の様子を見ると安心してまた自分のカウンター席に戻った。
店内の騒めきは例の40代の客が帰ると平常に戻っていった。
どこのテーブルでも何事もなかったかのように人々はお喋りを始めた。
僕はまた店長の佐藤さんに呼ばれる。
「ちょっとした騒ぎになったな…」
「すみません、でも、僕は悪いとは思っていませんから…」
「ま、松崎は可愛すぎるからな…男にも好かれるんだよ…」
「そんな言い方やめてくださいよ…」
僕はこの話で少しムカついてしまった。
確かに僕は男性からも声を掛けられる事は多かった。
でも、僕は女の子じゃない。
ちゃんとした男子だ。
店長から言われたことに納得がいかなかった。
そんなことを考えながらもまた仕事に戻ることにした。
「本当に怪我がなくて良かった…掴まれた手は大丈夫か?」
「はい、ちょっと痛かったけど大丈夫です」
僕はちょっと照れ臭かった。
男に絡まれて男に助けられるなんて、なんて自分は軟なんだろう。
そう、思ってしまった。
どうやら森山さんはいつもの様にカウンターで飲みながら夕飯を食べていた様だった。
年齢は僕とそんなに変わらないように感じた。
森山さんは、僕の様子を見ると安心してまた自分のカウンター席に戻った。
店内の騒めきは例の40代の客が帰ると平常に戻っていった。
どこのテーブルでも何事もなかったかのように人々はお喋りを始めた。
僕はまた店長の佐藤さんに呼ばれる。
「ちょっとした騒ぎになったな…」
「すみません、でも、僕は悪いとは思っていませんから…」
「ま、松崎は可愛すぎるからな…男にも好かれるんだよ…」
「そんな言い方やめてくださいよ…」
僕はこの話で少しムカついてしまった。
確かに僕は男性からも声を掛けられる事は多かった。
でも、僕は女の子じゃない。
ちゃんとした男子だ。
店長から言われたことに納得がいかなかった。
そんなことを考えながらもまた仕事に戻ることにした。