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僕のとなり
第3章 バイト

僕は単刀直入に聞いてみた。

「結婚?そんなもんしてないよ…」
「彼女いないんですか?」

「そんなもん、居ないよ…」

そう言うとちょっと苦笑いをしてみせた。
僕は森山さんとはそんなに親しくはなかった。

僕はこの店にバイトに来てからかなり長かった。
そんなある日、ひょっこりとこの店にやって来たのが森山さんだった。

始めは見慣れない人だな。
と、僕は思っていた。

だが、ひょっこりと来た翌日から毎日閉店になる時間まで居る事が多くなっていった。
そして、お店の定休日以外の日は殆ど店に来るようになっていたのだ。

かなりのヘビーユーザーだと言える。

「ところで、森山さんは、いくつなんですか?見た感じ僕とそんなに変わりないきがするけど?」

「え?俺の歳?」
「そうですよ…」

森山さんはちょっとけだるそうにしながら答えた。

「俺は、25だよ…」
「え?25歳ですか?僕、21歳なんですけど…」

「そーなのか?それにしても軟な身体してるよなぁ?」
「そ、そんな事ないですよっ!!」

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