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僕のとなり
第4章 アパート
アパートに行く道すがら、一軒のコンビニを見つけてそこに入った。
「薫くんは何飲む?」
「僕ですか?ビールでいいですよ…」
「つまみは何にする?」
「おつまみですか?柿ピーとか、アタリメでいんじゃないですか?」
「お前、意外と酒飲みのツマミ選ぶんだな?」
そう言うと森山さんは笑うのだった。
僕は正直、余りお酒は強い方ではない。
そこそこ飲める程度なのだ。
深酒はしたことがなかった。
でも、何故かおつまみは大酒飲みが飲むような物を選んでしまう。
料理が好きだと言うのも影響しているのかも知れなかった。
コンビニに寄ってビールを買い、おつまみを買ってからまた歩き出した。
森山さんのアパートはコンビニから直ぐのところにあった。
アパートは2階建てで森山さんの自宅は205号室だった。
暗い階段を上ってゆく。
階段を上ると外廊下に出た。
そこは明るく電灯が付いていた。
205号室の前に来て森山さんが部屋の鍵を開けた。
“カチャリ”と音がして部屋の鍵が開く音がする。
扉のノブを握り手で引いて扉を開けた。
「さ、入ってくれ…」
「お邪魔しまーす…」