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僕のとなり
第4章 アパート

間が持たないと感じたのだろう。
そう言って席を立って、トイレに行くときに僕の肩をポンと叩き触っていった。

その時、僕は身体中に電流が流れるような感じを受けた。

心臓がドキドキ、バクバク言い始める。
この感覚はなんだろう。

そう思っていた。
そうだ、あれは小学4年生の時だ。

クラスで人気者の大野くんと一緒に学校から帰る途中の出来事だ。
大野くんと二人だけでいると、僕の心臓はドキドキしてバクバク言い出したのだ。

その時と似ていると思った。
僕は落ち着かないといけないと思っていた。

でも、この感覚はなんだろう。
自分でも分からなかった。

尚も、心臓はドキドキしてバクバクしている。
そんな状態の時に優真がトイレから戻って来た。

「薫、飲み過ぎたのか?顔が赤いぞ?」
「え?マジで?」

「あぁ、マジで赤いな…飲みすぎだろ?それとも熱でもあるのか?」
「そ、そうかなぁ…」

僕は顔が赤くなっている事に気が付いていなかった。
改めて言われると余計に顔が耳まで真っ赤になるのが分かった。

慌てて、ビールを飲んだがむせて咳込んでしまった。

「おい、薫、大丈夫か?」

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