この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
僕のとなり
第5章 日曜日

そんな僕の姿を見て加藤さんはこう言ってくる。

「薫くんが、洗礼受けてくれると僕も嬉しいんだけどね…」

すると、佳代子がこういうのだ。

「薫はまだ受ける気はないみたいなんです。本人の意思に任せてあるので余り気にしないでくださいね…」

僕はそれを聞くと内心ホッとするのだ。
加藤さんはそれを聞くととても残念そうだった。

礼拝が始まる前になると牧師先生の中村和司が司祭の服を纏ってホールにやって来た。
僕を見ると嬉しそうに話しかけてくる。

「やあ、薫くん、久しぶりだね。元気だったかい?学校の方はどうなの?」
「はい、先生、久しぶりですね。学校の方は楽しくやってますよ…」

「そうか、それは良かった。今日も一緒に神様を礼拝してくれるね?」
「ええ、もちろんですよ…」

中村牧師はその言葉を聞くととても嬉しそうに笑うのだった。
続々と教会員の人たちが集まってくる。

その度に、僕は声を掛けられていた。

「薫くん、おはよう。久しぶりね。元気だった?」
「はい、元気ですよ…」

そんな挨拶が暫く続くのだ。
教会の人たちは皆、優しくて親切で、僕は好きだ。

洗礼をまだ受けていない僕の様な者にでも優しく接してくれている。
心からそれが嬉しいと感じていた。

/124ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ