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僕のとなり
第9章 発覚
すると、その会議室のテーブルの椅子に母、佳代子がいるではないか。
僕は、何故佳代子がここに来ているのかと思い驚いてしまった。
「母さん、何故、ここに居るの?」
「ちょっと中村先生と薫と3人で話したい事があるからよ…」
「話しってなに?家で話せばいいじゃない?」
「家では話せないからこうして教会に来たのよ…」
僕はこのことを聞くと何だか悪い胸騒ぎがするのを感じた。
そこへ中村牧師がドアを開けて会議室に入って来た。
「先生、一体どういう事ですか?」
「まぁ、落ち着いて座りなさい…」
中村牧師は佳代子よりも年上で年齢は50代らしかった。
髪には白いゴマの様な白髪がチラホラと見受けられた。
僕は静かに椅子に腰かけた。
佳代子が心配そうに僕を見ている。
「薫くん、最近何か変った事はないかい?」
「別にありませんけど…」
「お母さんの佳代子さんが心配しているんだよ…」
「何をですか?」
僕は心当たりがなかった。
「薫くん、加藤さんに何か相談したんだよね?」
これを聞いた時、教会員の加藤さんが母、佳代子に僕と真央と優真の事を話したのだという事に気が付いた。
(あれだけ、母には言わないでくれって話したのに、何で…)