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僕のとなり
第2章 彼女
僕はとても不思議になってしまった。
まるで岡崎先輩がやっていることは家族や親せきと同じことではないか。
自分の家族や親せきの様に契約者となる人や契約してくれた人たちに接しているのだ。
僕はちょっと驚いてしまった。
「岡崎先輩は凄いですね…」
「そうかしら?契約者様やこれから契約してくれると言う人たちは私の家族みたいなものよ…」
そう話すと珈琲を一口飲んでナゲットを口に運んだ。
僕は自分のハンバーガーを全部口の中に押し込んで珈琲でまた流し込んだ。
その姿を見て岡崎先輩は話し出す。
「そんな事は気にしなくてもいいわ。それより松崎くんは彼女いるの?」
僕はそれを聞くとちょっとビクリとしてしまう。
未だに、女性には余り興味がなかったからだ。
女顔の僕は良く女性から声を掛けられることが多かった。
そして、逆に女性からお持ち帰りをされそうになることも多かったのだ。
彼女は居るのかを聞かれると困ってしまう。
でも、世間からおかしな目で見られるのも嫌だった。
「いえ、彼女はいませんけど…どうしてですか?」
岡崎先輩は少し考えている様だった。
また、珈琲を一口飲んでから話し始める。
「彼女居ないのなら、私と付き合わない?」
「え!?」