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君とセカンドラブ
第2章 葵との出会い
無事に契約も締結し、
誠一の粋な計らいでその夜は無礼講の乱痴気騒ぎになった。
普段は女っ気のないむさ苦しい職場だからこそ
部下たちは自分に付いてくれたコンパニオンを相手に、これ以上は伸びないというほどに鼻の下を伸ばした。
いかがわしいコンパニオン派遣会社ではなく、
正規の真っ当な派遣会社を使ったので
部下が調子に乗って胸を触ろうとすると
コンパニオンのまとめ役なのだろうか、一人の熟女が「はい、そこのあなた!タッチは手か太ももまでにしてね」と鋭い視線を場内に走らせていた。
それが葵であった。
誠一に付いてくれた女性が葵で
「何もそこまで杓子定規にこだわらなくてもいいんじゃないか?」と誠一が口を挟もうものなら
「お触りやキスをしたいんならキャバクラにでも行けばいいじゃない。
私たちは体を売り物にしていないの
場を楽しい雰囲気と会話で盛り上げるのが仕事ですから」と
とりつく島さえない始末だ。
「でもさ、やはり男と女だし
アルコールが入ればそれなりにエッチな気分になるものだろ?」
「何もアフターまでとやかく言うつもりはないわ
この酒宴で上手に女を口説いて持ち帰るのはどうぞご勝手に…ってことよ」
「じゃあ、上手く君を口説いたら
この後、二人だけでゆっくり出来るところまで付いてきてくれるのかな?」
誠一がモーションをかけると
「上手く口説いてくれるのならね」と
葵は妖艶な笑みを誠一に送った。