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君とセカンドラブ
第2章 葵との出会い
宴会がお開きになると
それぞれが隣に付いてくれた女の子の腰を抱いて夜の街に繰り出していった。
コンパニオンとしての仕事はお触り禁止だけども、アフターには進んで付き合ってくれる女の子ばかりのようだ。
そりゃあそうだ、
コンパニオンの仕事なんてバイト代はたかがしれている。
アフターを付き合ってコンパニオンとしてではなく、一人の女として何がしらの行為に及んで小遣いをもらわなければ割に合わない。
「君もこの後、僕に付き合ってくれるのかい?」
「ええ、あなたは紳士だもの
私、気に入っちゃったわ」
お世辞でも嬉しいことを言ってくれる。
ホテルに連れ込んで一発やらせてもらうのも悪くはないが、どうも女を誘うのは苦手で、どのように口説けばいいのか誠一は下心を読まれやしないかと、夜の繁華街を腕を組んで歩くのだがそんなことを考えているものだからどうしても口数が少なくなってしまう。
「ねえ、いつまでこうして繁華街を歩き回る訳?どこかのお店に入りましょうよ」
焦れったくて葵の方からモーションをかけてみた。
「えっと…じゃあ…どこかで休憩でも…」
ラブホテルの手前でそのように誘ったが
元来、真面目な誠一は強引にホテルに連れ込むという行動に移せない。
「いいわよ」
お酒をそんなに飲んでいない葵は
体の芯から凍えそうなので、戸惑う誠一を尻目に自らラブホテルに飛び込んだ。