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君とセカンドラブ
第11章 誠一の火遊び
「どうですか?
最後の秋田の夜なんだから
とびっきりの秋田美人を抱きにいきませんか?」
どうやらさっきから部屋を出入りする仲居の尻ばかり目で追っていた誠一をかなりの好き者だと勘ぐって、それなりの店に誠一を接待しようと川原は気を利かせた。
「いえ、そのお気持ちだけで充分ですから」
「何どご仰ってるんだが!
こっちゃあるおれの接待が受けられねとしゃべるしがらすか!」
酔ってしまって秋田弁で捲し立てるものだから
何を言っているのかわからないが
その口調で立腹されているのがわかる。
「わかった、わかりましたよ
お付き合いしますよ」
そう言って上げると
途端にニンマリと笑って
「では、気の変わらねうちに行きっぺ」と
川原の言う女を抱ける店に連れていかれた。
いかがわしい店を想像していたが
なんのことはない、普通のソープランドだった。
川原は
「東京からの大事な客んんだどもら
あぎだ美人どご頼むよ」と
店のマネージャーに念を押して、誠一に秋田美人を付けてくれるように頼んでくれた。
赤い壁紙、赤いカーテン…
何から何まで赤で統一された部屋に案内され
待つこと数分、奥のカーテンが開いて
「ご指名ありがとうございます」と
誠一が想像していた以上の美人が現れた。