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君とセカンドラブ
第14章 招かざる客

「あの…つかぬことをお訊きしますが…
父とはどのようなご関係で?」

「あ、すいません!
以前に誠一さんが秋田に出張に来られたときにお世話になったものですから…」

本当のところは
星羅が誠一の下半身をお世話したのだが
本当のことを言えば話がややこしくなるので
咄嗟に星羅は仕事関係を匂わせた。

「たぶん、親父の事だから
東京に出てくることがあったら訪ねてきなさいとか言ったんでしょ?」

「あら?やはり親子なのね
そうなの、その言葉通りの約束をしてくださいましたの」

突然に、訪ねてきてもいいとは言ってなかったけど、星羅はそこのところは誤魔化した。

「うちの親父、女性には調子の良いことばかり言うから…」

で、今夜はどちらにお泊まりですか?

話のついでに遼太は何気なく尋ねてみた。

「あ、いえ、誠一さんから東京に出てきたらホテルを取ってあげると約束してもらっていたので
どこに泊まるとか予約もしていないんですの」

あちゃ~…
どうする俺?
このまま追い返しちゃう?
でも、仕事の関係で大切なお客様だったら後でこっぴどく叱られてしまうしな…

悩んだ挙げ句、遼太の出した答えは…

「あの…散らかってますけど…
良ければウチに泊まりますか?」

そう言ってしまってから
家族は誰もいないので
今夜は彼女と二人っきりなのだと気づいて急にドキドキし始めた。

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