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君とセカンドラブ
第14章 招かざる客
スカイツリーに浅草寺の仲見世。
お台場に東京タワーと
遼太にしてみればありふれた場所だけれど、
星羅は目を輝かせて本当に楽しそうに笑顔をみせてくれた。
「今夜も泊まっていってくれるんだろ?」
遼太は星羅に惚れていた。
星羅が父親の会社関係の女性だろうと
そんなことは知ったこっちゃなかった。
今夜も星羅を抱きまくってやろうと
トイレに行く振りをして
精力剤のドリンクを何本も喉に流し込んでいたから、今夜は寝させないぐらいに突きまくってやろうと思っていた。
「それがさあ…今夜には秋田に帰らないと行けないの…
ご贔屓さんから指名を頂いているから…」
「ご贔屓さん?指名?」
何だよそれ。
星羅を問い詰めると
「ごめんなさい…
私、誠一さんの会社関係の人間でもないの
私は…ソープ嬢なの…」
東京を離れるまでソープ嬢であることを隠そうとしていたけれど、いつしか星羅も遼太に心を惹かれて嘘を突き通すのが辛くなったので身分を明らかにした。
「ソープ嬢って…」
星羅の仕事をとやかく言うつもりはなかった。
ただ、あの頑固親父がソープ遊びをしていたのかと、ただ、それだけが驚きだった。
星羅も仕事関係でなく、ソープ嬢という身分を明かしたことで、いつしか標準語で話すようになっていた。
「今夜の8時の新幹線に飛び乗るわ…
それまで時間があるから…
ね、お願い…」
星羅が遼太の袖を掴んで、もう一度抱いてほしいと、ラブホテルの前で立ち止まった。