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君とセカンドラブ
第3章 葵という女

葵が解放されたのは夜も明けかけ、
東の空が明るくなりはじめていた。
レイプされたショックで
家にも帰れず、
キッチンの片隅で体を丸めて悪夢から逃れようと体を震わせていた。
「あれっ?キッチンがオープンしてるじゃないか
へへっ、一番乗りかな?」
早起きのジョージが空腹に耐えきれずに
キッチンに飛び込んできた。
だが、スープの香りもしないし、
コーヒーの芳しい匂いもない。
「やっぱりちょっと早く来すぎたかな?」
どれ、先に顔でも洗って出直すとするか…
そう思って何気なくキッチンの片隅を見て
ジョージはギョッとした。
下半身を丸出しにして、太ももに鮮血を流している葵に気づいたからだ。
「ユー!どうした?are you ok?」
大丈夫ではないのは一目でわかるが
思わずそのように尋ねるしかすべはなかった。
駆け寄って体を起こしてあげると
太ももの傷かと思っていた鮮血は
女性の大事なところからの出血だとわかり、
それがレイプによるものだと理解した。
「誰に?誰にレイプされたんだ?」
しっかりと抱きしめられ、
ジョージの体温でようやく葵は自分を取り戻した。
「ジョージ!ううっ…私、汚されてしまったの…」
ひたすら泣きじゃくる葵を
ジョージは抱きしめて背中を何度も撫でてやった。
ほどなくして葵の体温も上がり、状況を話せるようになった。
葵は自分を陵辱した三人の兵士の名前と特徴をジョージに打ち明けた。
「あいつらか…
奴らは普段から素行が悪くて上官に目をつけられていたんだ。
葵、許してくれ…この仇はきっと討ってやるから!」
ジョージは毛布を葵の体には羽織らせると
一目散に三人の黒人兵士の部屋に向かった。

